SCIDIの活動目的
根本療法:“正門”の創造
私たちは、違法な「裏口」と戦うのではなく、
より魅力的・合法的で原産国の利益になる『正門』を創造します
密猟して「裏口」から売るよりも「正門」を通す方が遥かにメリットが大きい経済構造を作り出し、
密猟の経済的インセンティブそのものを転換・消滅させることを目指します
なぜ密猟・密輸をなくす必要があるのか?
違法取引がもたらす深刻な影響
巨額の不正利益と犯罪助長
動植物の年間違法取引額は最大3.4兆円規模に上り、麻薬、偽造品、人身売買に次ぐ世界4番目の国際組織犯罪です。これらの利益が犯罪組織や武装勢力の資金源となることも報告されています。
生態系への脅威
象牙目的の象、漢方薬・装飾品目的のサイやトラなど、多くの象徴的な種が絶滅の危機に瀕しています。生物多様性の損失は計り知れません。
公衆衛生上のリスク
管理されていない動物の移動は、未知の感染症(ズーノーシス)を拡散させる深刻なリスクを孕んでいます。将来のパンデミックを引き起こす可能性も否定できません。
既存の対策は「裏口」を塞ぐ対症療法に留まり、密猟の根本原因である【経済的インセンティブ】がなくならない限り
「もぐら叩き」の状態が続きます。SCIDIは、この根本原因にアプローチします
私たちの目標
短期目標
サビイロネコの健全な域外保全個体群を日本国内に確立します。
中期目標
合法的な国際協力ルート「正門」を確立し、密猟・密輸を撲滅する持続可能な仕組みを構築します。
長期目標
この「正門」モデルを他国・他種へ横展開し、世界の密猟をゼロにすることを目指します。
組織体制
本プロジェクトは、各分野の専門家がそれぞれの役割を担う強力なチームで稼働します
坂本俊輔
代表理事 (獣医師)
プロジェクト全体の総責任者。獣医学的見地からの事業設計、検疫プロトコルの策定等を担当
大橋武久
監事
業務全体の監査を担当 (一般社団法人 国連支援財団 国際協力プロジェクト スリランカ担当)
須賀則明
顧問
渉外担当。スリランカ政府との交渉、国内関係省庁との連携など、政治的な側面から事業を推進
浦和勇人
理事 (獣医師、ITエンジニア)
獣医療体制のサポート、システム開発、社内インフラ整備を担当
その他の専門家
他の理事、およびJAZA(日本動物園水族館協会)の専門家、法律・会計の専門家チームとの強力な連携のもとで事業を推進します
政府・省庁との連携
本プロジェクトは、希少種の正規導入と「正門」モデル構築のため
関係各国政府および国内省庁との緊密な連携のもとで推進されます
スリランカ政府
- サビイロネコ輸出に関するMOU(基本合意書)締結
- 「正門」モデル構築に向けた継続的な交渉・連携
- 在日スリランカ大使館との連携協議
日本政府・関係省庁
- 環境省との連携協議、後援等の取得
- 経済産業省との連携協議、後援等の取得
- CITES、狂犬病予防法など関連法規の遵守に関する連携
これらの公式な連携体制は、プロジェクトの国際的な正当性と信頼性を担保する基盤となります。
プロジェクトスケジュール(創業期)
2025年10月
- SCIDI法人登記完了
- スリランカへの猫輸出要件共有済み
- 提携動物園の選定(進行中)
2025年12月
- 寄附支援サイト設営
- 一般周知の開始
2026年1月
- 提携動物園、研究施設の決定
2026年2月
- スリランカ訪問、MOU(基本合意書)締結
2026年3月
- スリランカにて輸出個体管理開始
協力団体
今後の展開:密猟ゼロの世界へ
「正門」モデルの横展開
スリランカでの成功モデルを、同様の課題を持つアジア、アフリカ、南米等の国々へ展開し、新たなパートナーシップを構築します。対象動物種も拡大していきます
国際的な枠組み構築
CITES事務局やIUCN等の国際機関へ「正門」モデルを提言し、密猟対策の有効な選択肢として国際標準化を目指します
防疫体制とOne Health
合法的なサプライチェーン管理によりトレーサビリティを確保し、国際的な防疫体制(グローバルヘルスセキュリティ)に貢献します。人・動物・環境の健康を守る「One Health」の実現を目指します
あなたの支援が、
密猟ゼロの世界を実現する力になる。
私たちは、サビイロネコ保護プロジェクトを第一歩として、持続可能な国際協力モデルの構築を目指します。皆様のご支援が、この『正門』を開くための鍵となります。